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死後離婚を考えている人

死後離婚。
ちょっと仰々しい言葉ですね。
耳にするようになってから、まだそんなに経ってはいません。
その意味も、現在のところ、しっかりと定着してはいないようですが、
夫の死後、妻が本来入るはずのお墓に入らないこと
という意味で使われることが多いようです。

しかし、こういう事例はずっと以前からあったようです。
「舅・姑と一緒のお墓はいやだ」
「実家のお墓に、実の両親と一緒に入りたい」
「自分が死んだら、自然葬で送ってほしい」
というような考えをお持ちの方も多いようです。また、
「死んでまで夫と一緒にいたくない」
という人も。ここまでくると、まさに死後離婚と言えるかもしれませんが。

しかしこの死後離婚、実現するには意外にハードルが高いのです。
理由は簡単。お墓に入る時には、自分はもうこの世にいないからです。
さらに、「夫婦は同じお墓に入るもの」という、古くからの常識が邪魔をします。
「別々のお墓なんて、そんな馬鹿げた事は認められん!」
と、お怒りになる親戚も出てくるかもしれません。
お寺のお坊さんに相談しても、死後離婚に賛成される方は少なそうですね。
結局残された家族も、
「本人はああ言ってたけど、やっぱり普通にお墓に入ってもらおうよ」
という具合に話を落ち着けてしまう可能性が、やはり高いようです。

こういう障害を乗り越えて死後離婚を実現するには、
それ相応の準備が要ります。
最も大切なのは、どういう形で、どういうタイミングで、
自分の意思を表明するか
です。
エンディングノート、遺言書なども作成する必要があります。
また自分が入るお墓のことも、考えなければなりません。
実家のお墓に入るなら、その墓地のルールも問題になるでしょう。
お墓の承継者の問題も考えておく必要もあります。

そういう問題を一つ一つ解決してゆきましょう。
当事務所は、これで安心、という気持ちになれるまで、
じっくりとお手伝いさせていただきます。

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